福祉ネイリスト加藤和歌子さん

NPO法人わっか主催の今年最後となるイベント「やちよのキャンドルナイト2020」(=2020年12月20日(日))に「光るネイルをしてみよう!」として初出店する(した)加藤和歌子さん。暗闇でキラキラと光るネイルシールに、お湯で簡単にオフできる「水性ネイル」を使用した珍しいネイルアートで予約が殺到しました!

 そんな加藤さん、普段は「福祉ネイリスト」として活動していらっしゃいますが、

「福祉ネイリスト」・・・あまり馴染みのない言葉です。

今回は「福祉ネイリスト」とは?

加藤さんが福祉ネイリストになったきっかけとは??

水性ネイルってどういうネイル???

実際に水性ネイルアートを体験しながら話を伺いました。

ー福祉ネイリストとはどんな資格なのでしょうか。

加藤「福祉ネイリストとは高齢者・障がい者等の施設やご自宅を訪問し、ネイルケアやハンドマッサージを通じて笑顔になって頂く活動です。普通のネイリストの資格とは違い、福祉や介護の知識も必要となります。あまり馴染みのない資格だったのですが、(福祉ネイリスト資格取得の)養成校も全国各地に拡がり認知度も上がっています。また『ネイルやハンドマッサージを介して心身のケアにもつながるのでは』との見解により、認知症のBPSD(行動・心理症状)への改善との関係性について現在調査が進められています。」

・・・実際、加藤さんが担当された認知症の方がハンドマッサージを受け、昔のことを思い出されたケースもあるそうです。

ー加藤さんが福祉ネイリストになったきっかけを教えてください。

加藤「色んな職業を経験してきましたが元々福祉や美容には興味があり、介護職員主任者や心理カウンセラーの資格にネイル検定資格を取得しました。その後ネイルサロンや介護施設に勤務しておりましたが、アレルギーの発症や夜勤が続いたことにより体を壊してしまいました。これをきっかけに自分のペースで『福祉+美容』で何か新しいことができないかと辿り着いたのか「福祉ネイリスト」でした。 」

・・・その後養成校に通い無事資格を取得して、一年前より福祉ネイリストとして活動を始めた加藤さん。高齢者施設やシニアクラブなどで出張ネイルに、多様なイベントにも積極的に参加し、ネイルやハンドマッサージで喜んでくださる高齢者や認知症の方々を見てやりがいを感じていた矢先、今年に入りコロナの流行・・・。現在は施設等の出張を休止しているそうです。

加藤「コロナの影響で残念ですが、今回声をかけてくださったやちよのキャンドルナイト2020は、久々のイベントとなるので本当に嬉しいです!コロナ感染対策もちゃんど万全にされているので私たちも安心して出店することができます。当日が楽しみですね。」

ー今回イベントでも使用される「水性ネイル」はどのようなものでしょうか。

加藤「水性ネイルは、お湯につけるだけで簡単にはがせるのが特徴です。今回使用する水性ネイルは貝殻を原料としたもので、カルシウムやタンパク質も含まれていることから爪のケアにもなり、口に入れても大丈夫なほど身体にも優しいネイルです。またマニキュア特有のにおいもなく、子どもから大人まで楽しめますよ。」

・・・それでは、同イベント主催者のNPOわっか代表である宮本亜佳音さんが体験!

水性ネイル用のベースコートを塗っていきます。

種類もこんなにたくさん!発色も良し!宮本さんも色えらびに悩み中です

今回は鮮やかな赤をチョイスしました。 中指はアクセントも加えておしゃれに。

さらに蓄光ネイルシールもプラス。

かわいい仕上がりになりました!「絶対子どもたち喜びますよ〜」と宮本さんも大満足。

ライトを当てるとこんな感じ。ピカピカ光ります。

暗闇だと幻想的なアートに。

落とすのも簡単です。

ぬるま湯に約一分間つけます。

手で簡単に剥がれます。

高齢者施設でも人気の水性ネイル。普通のマニキュアと変わらない発色に塗り心地、さらにすぐ落とせるのも◎!優れもののネイルアート体験でした。

ー加藤さんの今後の目標を教えてください。

加藤「もっとたくさんの人に福祉ネイルを知っていただきたいですね。これからも色んなイベントに参加していきたいですね」

・・・手をおしゃれにすると気分も上がります。それは歳を重ねても変わらないことだと思います。 ネイル技術も素晴らしいですが、なんと言っても加藤さんの優しく語りかけるような会話もたくさんの方々を癒す存在だと感じました。

これからも人々をおしゃれに、笑顔に、そして福祉ネイリストという存在がもっと広まることを願います。

An baton