「みんなの学校」というドキュメンタリー映画をご存知でしょうか。不登校も特別支援もない、大阪市立大空小学校の日常を追ったこの映画は上映されると瞬く間に、共感の輪を産みました。
そんな映画「みんなの学校」を11月に八千代市民会館で上映するプロジェクト、みんなの学校プロジェクトチーム八千代プロジェクトリーダー広瀬ひろみさんに、お話を伺いました。
否定されない居心地のよさ。
昨年9月頃、お友達からみんなの学校という映画があるという話を聞いて、その時はみんなの学校って何だろうって思ったんですけど、みんなの学校の中の全校道徳というものがあってそれをやってみようと思っているから、そのワークショップに来ない?と誘われて行ってみたらすごく居心地がよくて。というのも、否定されないんですよ。
何を言っても否定されない
「あーそうなんだー」「いいねー」 という感じで、みんながそれぞれ意見が言えて、否定もされないし、まとめない。これすごくいい!と思ってみんなの学校に興味を持ちました。
それから『みんなの学校が教えてくれたこと』という本を買ったんです。
それを読んだら、なんて素晴らしい学校なのだろう。みんな違ってみんないいじゃないけど、認められて、自分をちゃんと出せる場所 そういう学校があるということ。それも公立で!それを知って、ぜひうちの子も通わせたい!と思ったんです。
娘の不登校、娘が言った言葉に考えさせられた。
その頃は子供が学校に行っていなかったので、子供達が安心していられる居場所としての学校作りにすごく興味を持って、そういう学校があって実現できるということを、教育関係の方、地域の方に知ってもらいたいと思うようになりました。
娘が不登校になって、本当に考えさせられたんです。
学校をちょこちょこ休むようになった時に、あー、なんか居心地が悪いのかなって。
「なんで学校に行かないといけないの」
「なんで宿題をやらないといけないの」
と小学校の時に娘に言われて、衝撃的で。
その時、考えた事がないからわからないって答えちゃったんです。
その居心地の悪さは何だろうって話をしているうちに、あー、レールをひかれていることの居心地の悪さがあるのかなと。
周りの子が行きたくもないのに塾に行ってる。
「じゃあ、行かなきゃいいじゃん」
でも、怒られるんだよ。成績が下がったら怒られる。
「じゃあ、成績ってなに?」って。
娘は、そういう意識があった。
みんなの学校は、どこにでも作れる。
教育関係の方も「みんなの学校」のことは知ってるとは思うんですよ、思うんですけど
「あの先生だからできるんでしょ」、「あの学校だからできるんでしょ」ということを取っ払いたくて。みんなが少しづつお手伝いしたら実現できるはず。
それを、知って欲しいしそんな居場所が学校でできれば一番いいけど、なかなか難しい事もあると思っていて。今八千代市内ではフリースクールは1つしかないんですけど、この映画を上映する事で、そういった学校に限らず、そういう場所があったらいいな、作りたいな。という想いの発見ができたらいいなと思っています。
子供達が、安心して居られる場所。
フリースクールにも行きたくないという子が、自由に自分を出せる場所だったり。
引きこもりと言われちゃう子も、そういうつもりじゃなくて、ただ自宅が居心地がいいからいるっていうだけだと思うんですよね。
そんな子供達が、安心して居られる場所を作りたい。
映画「みんなの学校」は、ドキュメンタリーなので先生方が実際にどんな話をしているのかがリアルに映っていて、校長先生に怒られている先生もいたり、みんなで情報を共有しあってみんなで考えている。最近は、PTAも敬遠されがちだけど、「みんなの学校」というのは、先生と生徒だけの学校ではない、本当に「みんな」の学校なんですよね。
映画の中では、お子さんが学校に行っていない、おじいちゃんおばあちゃんも、積極的に学校に関わっている。地域に開かれた学校なんです。
これ以上は、ネタバレになってしまうので。
沢山の方に映画を観てもらって、感じて欲しいと思います。
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「全ての子供の学習権を保証する」を理念に掲げた同校は、特別支援教育の対象とされる子も分離しない。
どうして公立の小学校でこのような教育ができるのか。それは、映画をみてぜひ感じとって欲しい。
2019年11月4日(月・祝) 八千代市市民会館小ホール
受 付 9時10分~
上映時間 9時40分~11時40分
チケット 前売り 大人(高校生以上) 1000円
当日券 大人(高校生以上) 1200円
当日券は上映日受付で販売いたします
子ども(中学生以下) 無料
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